2015年03月31日

源氏物語絵巻から見る、すだれの効果と検証

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すだれの特性と言えば“目隠し”や“日除け”等があります。
その中でも今日お話しするのは“目隠し”のこと。
“目隠し”と言ってもどこまで見えていないのでしょうか。
今回はお店の1室を使い“目隠し”について実験してみました。

まずはこの写真。
簾を挟んで、奥の部屋と手前の部屋の2部屋があります。
奥の人がいる部屋も、写真を撮っている手前の部屋も明るい状態です。
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明るいまま簾を下ろした状態がこちらの写真です。↓
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明るいまま簾を下ろしても、奥にいる人は見えていますね。

奥の人がいる部屋から外を見るとこのように見えています。↓
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こちら側からも外は見えています。両部屋が明るいと“目隠し”の効果はありません。

では次に、簾を下ろしたまま、人がいる奥の部屋の電気を消すとどうなるでしょうか?↓
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人影がうっすら見えるくらいでほとんど見えませんね。

奥の人がいる部屋から外側を見た写真です。↓
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奥の部屋から外を見るとはっきりと見えています!

このように、簾越しですと
●明るい部屋から暗い部屋を見ても「中は全く見えない」
○暗い部屋から明るい部屋を見ると「はっきりと見える」

これがすだれの「目隠し」の効果です。

源氏物語にも簾越しで会話をしている光景を目にします。
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貴族の女性は家族や侍女たち以外の人には顔を見せなかったそうで、そこにはすだれの特性がとても生かされています。当時、電気は通っていなかったので、この女性のいる部屋は暗かったと思います。
“目隠し”の効果から考えると、水色の男性側から女性がいる部屋を見ても中は見えていないでしょう。姿のみえない貴族の女性と声だけで会話をしてたんですね。

このように、簾には“日除け”意外にも昔から利用されている”目隠し”という効果があります。
簾が吊られている場所に行かれたら、今回ご紹介した見え方の違いを実感してみて下さい。
posted by birendo at 14:32| Comment(0) | 日記

2015年03月19日

くり穴

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簾と言っても
●外掛簾(そとがけすだれ)
・・・家の軒先に吊り下げる簾
●座敷簾(ざしきすだれ)
・・・室内において、部屋と部屋との間仕切りや障子の代わりに吊り下げる簾。
●御翠簾(おみす)
・・・神社仏閣用の簾

など種類は様々です。
その中で、
外掛簾を吊るす際、釘にひっかける部分のお話です。

外掛簾を吊るす際、
釘を掛ける受(うけ)は主に3つあります。
●くり穴 ●金具 ●紐掛け(お茶席用) です。
今回は、くり穴を作る様子を紹介します。

外掛け簾の上下には竹がついています。
この竹のことを 「桟(さん)竹」 と呼んでいます。R1136876.jpg

上部の桟竹にノコギリと小刀で2ヶ所くり穴を作ります。

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この竹を、編んだ簾に取り付け、仕上げをして完成させます。
posted by birendo at 21:26| Comment(0) | 日記